子どもが小さかったころは親子で一緒にたくさんの絵本を読んでいたのに、一人で読めるようになってしばらくすると、あまり読まなくなってしまった……。そんな経験はありませんか? 子どもが一人で本を読むときにぶつかる壁やその乗り越え方、読むジャンルの広げ方とは? 子どもが読書にハマるオンライン習い事「ヨンデミー」を立ち上げた笹沼颯太さんの著書『東大発!1万人の子どもが変わった ハマるおうち読書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)からご紹介します。

MENU 『かいけつゾロリ』の後に読書が止まる「アフターゾロリ問題」 好きなジャンルとの中間地点なら新ジャンルでも受け入れやすい

『かいけつゾロリ』の後に読書が止まる「アフターゾロリ問題」

 小学生の子どもがぶつかりがちな読書の壁。それが「アフターゾロリ問題」です。子どもたちに不動の人気を誇る『かいけつゾロリ』。数々の人気シリーズを展開するこの作品には毎回、魅力的なキャラクターたちが登場。ワクワクするストーリーで子どもたちの心を掴んでいます。この『かいけつゾロリ』には、ユニークな仕掛けとともに印象的なイラストがたっぷりと添えられています。そのため、ビジュアルによる補足情報が多く、内容を完全に理解できなくても楽しめるというのも大きな特徴です。

 自分で本を読めるようになった子どもは、そんなゾロリシリーズは楽しめても、その後の読書が続かないことがあります。それが、「アフターゾロリ問題」です。

 この問題の原因は、ゾロリシリーズと同じように楽しめて、その後のステップアップにぴったりな本を見つけにくいことにあります。ゾロリシリーズのような絵本やマンガに近い刺激的なビジュアルに慣れてしまうと、文字ばかりの見た目の本にものたりなさを感じてしまうことがあります。また、ストーリーを読み込まなくても楽しめる状態に慣れてしまうと、読み込みが必要な物語のおもしろさを理解できないこともあります。ワクワクできる本に出会えなくなると、読書を「おもしろい」と思う気持ちがしぼんでしまいます。そうしてやがて、本を手に取らなくなってしまうのです。

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笹沼颯太
笹沼颯太

Yondemy(ヨンデミー)代表取締役。筑波大学附属駒場中学・高校時代に英語の多読塾で指導を受ける。東京大学経済学部経営学科に進み、3年生で中高時代のスキルを活かして友人3人と読書教育サービス「Yondemy」を設立。起業や会社の経営、営業、運営のすべてを「本から学びました」と語る24歳。

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