児童発達支援士と発達障害コミュニケーションサポーター、二つの資格を取得したお笑い芸人・俳優の鳥居みゆきさん。久しぶりの勉強が「本当に楽しかった!」と語る鳥居さんに「大人になってから学ぶこと」について感じたことを聞きました。※後編<鳥居みゆきが「発達障害」を勉強して気づいたこと 「子どもに『やってはだめ』と決めつけないようになった」>に続く

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資格の取得より「学ぶ」「知る」ことが目的でした

 2月に、児童発達支援士、次いで発達障害コミュニケーションサポーターの資格をとりました。いずれも発達障害の子どもたちのサポートと自立へ導くことを目指す民間資格です。

 この資格をとろうと決めたのは、今出演している番組「でこぼこポン!」(NHK Eテレ)が大きなきっかけです。パイロット版の時期を含めると、もう4年目になります。

「でこぼこポン!」は、発達に関して気になる部分があるお子さんのサポートを考える番組。たとえば「どうすれば忘れ物をしないようになるかな」「どうすれば、怒りの気持ちをコントロールできるようになるかな」など、発達障害やグレーゾーンのお子さんたちが苦手と感じやすい場面について、みんなでその対処法を考えていくのです。

 この番組に出演するようになって、知人からお子さんの発達障害やグレーゾーンの症状について聞かれることが多くなりました。「吃音(きつおん)は療育でみてもらうべき?」「子どもがいきなりヒステリックになるんだけど、どう思う?」……。

 でも、せっかく思いきって話してくれても、私は知らないので「心配なら、専門の先生に診てもらうのがいいかもしれないね」としか答えられなかったんです。その「知らない」という状態がすごくイヤで……。「吃音て、どういうことなんだろう」と調べるつもりで、勉強を始めました。

 というわけで、私の勉強は資格の取得ではなく、自分が「学びたい」「知りたい」という欲求を満たすことが目的。だから、とても楽しかったのです。

教材を受け取ってから、夢中で一気読みしました

 勉強は、高校生のとき以来です。1月末に教材が届いて、「届いた!」というテンションでまず1回、テキストを夢中で一気に読みました。

 読み終えて「なんとなくしかわかってないな」と思って、また読み返しました。今度は、わからないところをメモしたり、「これは覚えなくてはいけないな」と感じるところを繰り返し確認しました。

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三宅智佳
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