ほとんど塾に行かずに開成中学に合格し、その経験をインスタグラムや書籍『自ら学ぶ子に育つ おうち遊び勉強法』で発信しているぎん太さん。この春、みごと現役で医学部に合格されました。ぎん太流・大学受験勉強法を聞きました。

MENU 授業内容を親に話すことで自分の知識が定着した 塾選びで重視したのは「仲良くなれそうな先生がいるかどうか」 受験期も0時までには就寝。睡眠時間も大切に

授業内容を親に話すことで自分の知識が定着した

――大学受験では、塾に行ったのですか?

 運動会が終わったあと、高3の6月から行きました。それまでは、受験勉強らしいことはとくにしていません。高校の先生が「うち(開成)の授業を受けていれば東大に受かる」とおっしゃったので、それを信用していました。

――中学受験の時のように、おうちで自主学習を頑張ったのでしょうか。

 いえいえ、ただ学校の授業を真剣に聞いて、内容を100%頭に入れるようにしたんです。実は中学1、2年の時、友だちとゲームするのにハマって全然勉強しなくなって、成績がかなり下がってしまったんです。中3の時、コロナ禍でオンライン授業だったので、それを流したままゲームしているところを親に見つかってものすごく怒られて(苦笑)。それから心を入れ替えました。

 両親は授業料を払って、いわば僕の人生に「投資」してくれている状態。それを聞き流しているのは提供された資金を“ドブに捨ててしまっている”ようなものです。

 自分でも、授業がわからないことや、成績が低くなってしまったことが気になっていたところ、母からオンライン授業の過去映像を「わかるところから戻って見る」ことを提案され、それを実践しました。対面授業が始まってからは、先生からその日聞いた授業の内容を、父母にわかるように説明するようにしていました。「僕はいまこういう勉強をしています」って、まるで会社の決算を株主に報告するように。これが後々、とても役に立ちました。

――どのように役立ったのでしょう?

 学校の授業を聞きながら、それをどう親にわかりやすく説明しようか考えるので、自然と先生の話を自分の言葉に置き換え、定義しなおす作業をしていたんです。それをすることで、より深く学んだことが頭に入っていったんだと思います。

 授業をちゃんと聞くようになってから、一気に成績が上がりました。

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清繭子
清繭子

出版社で雑誌・まんが・絵本の編集に携わったのち、独立。編著『小学生おまもり手帖』(オレンジページ)。エッセイ集『夢みるかかとにご飯つぶ』(幻冬舎)が2024年7月18日発売。

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