絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。
あらすじ
小学1年生のだいすけの宝物は、大好きなおじいちゃんが買ってくれた、流れ星がデザインされたランドセル。でも、偶然にも隣の席ののぶやくんもまったく同じランドセルを持っていて、だいすけは「ぼくだけの ながれぼしのランドセルなのに!」と気に入りません。
声も小さくて話し方もゆっくりでモジモジしている、のぶやくん自身に対してもイライラしてしまって「のろのろのろやくん」と心の中で悪口を言ってしまう始末。
ある日、のぶやくんが大事にしていた下敷きがなくなってしまいます。南極で働くお父さんが入学祝いに贈ってくれたオーロラの写真を下敷きにしたもので、のぶやくんにとっては、だいすけにとってのランドセルと同じくらい大切なもの。教室中を探しても見つからなかったのに、だいすけが家に帰るとランドセルから、のぶやくんの下敷きが出てきます。しかも、わざとではないけど、下敷きを傷つけてしまい……。
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