――その後はずっと成績上位をキープしていたんですか?

 それが、「俺ってできるじゃん」って高1で怠けたら、また下がっちゃって。「あ、俺って天才じゃないんだ、今までは授業を聞いてたから上がっていただけなんだ」って気づきました(笑)。高2は部活が最後の年だったので部活動に力を入れつつ、授業もまた真剣に聞くようになりました。

 勉強って今まで学んだ単元を踏まえて新しいことを学ぶもの。だから聞き逃すとその分、わからないことが増えてしまうんですよね。でも、苦手科目もわからないなりにちゃんと聞いていたら頭の片隅には残っていて。いざ受験勉強をしたとき、「あ、これ聞いたことあるな」と理解が早かったです。

塾選びで重視したのは「仲良くなれそうな先生がいるかどうか」

――ぎん太さんはどんな塾に入ったんですか。

 自宅近くの大手の塾に入りました。自習室へのアクセスがよいのがポイントでした。家では、弟たちがいるので集中できないし、開成の先生からも「勉強は外でして、家はリラックスする場所にしておいたほうがいい」とアドバイスをもらっていたんです。

 仲良くなれそうな先生がいることも大きな理由の一つ。塾に通おうと思ったのは、自分が質問したいときにいつでも頼れる存在が欲しい、という理由もありました。その塾の体験授業を受けたとき、話が面白い先生がいたんです。好きな先生の話だったら授業もしっかり聞こうと思えるし、質問にも行きやすいですよね。

――苦手科目はどう勉強したんですか?

 英語が苦手で、塾にいったのは英語を強化するのも目的でした。教えてくれるのが上手な先生がいたんです。英語の試験は学校によって全然出題傾向が違うので、自分の志望校に合わせた勉強をして、できるだけ効率よく対策しました。

 化学も苦手でしたが、高3の夏休みに市販のテキストで基礎的な内容から繰り返し勉強し、そこから少しずつ応用に進んでいきました。暗記ものについては、大学受験の勉強も中学受験のときと変わらずで、テキストを何回も目に触れさせることでコツコツ覚えていくスタイルをやり抜きました。

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