ほとんど塾に行かずに開成中学に合格し、その経験をインスタグラムなどで発信しているぎん太さん。この春、みごと現役で医学部に合格されましたが、実は中学生のときには「ゲーム依存」になり、一時期は“勘当騒動”もあったそう。そこから立ち直った方法や、医学部を目指した理由について話を聞きました。

MENU ゲームの“沼”から抜け出した方法は? 一番風呂にテレビのチャンネル権……「特別待遇」にやる気アップ 「もっと知りたい!」が大きくなって、その先に医学部があった

ゲームの“沼”から抜け出した方法は?

――中学の時、ゲームにハマって成績が落ちたそうですが、どのようにして切り替えたのですか。

 中学入学後、スマホデビューと同時に友達とオンラインゲームをするようになって、見事に沼ってしまいました。親が寝静まったあとに起き出してゲームし、寝不足で授業についていけなくなったり、親にかけられた制限時間を「みんなは無制限でやってるのに、なんで俺はダメなんだよ!」と怒鳴ったりしていました。

 救いは、当時コロナ禍で父が家にいる時間が多かったこと。うちの父、普段は優しいですけど怒ったら本当に怖いんです。改心したきっかけは、オンライン授業をさぼってゲームしているのが親にバレたときに、ガチで退学届を出されそうになったことです。普通、そうは言っても本気じゃないだろうって、子どもは親を甘く見ているじゃないですか。でもうちの両親は褒めるときも本気だけど、叱るときも本気。反抗期だったこともあって母に乱暴な口をきいていたら、父が「家を出ていけ」と下宿先を探し始めたこともありました。そこまでされたら、本気で反省するしかないですよね。

――“勘当騒動”があったのですね。

 あと、友達の影響も大きかったです。僕がゲーム依存から抜け出したのは高1だったのですが、そのとき新しく友達になった子がゲームに興味がない子で、「そんなつまんないことしないで本を読みなよ」っていろいろな本を貸してくれたんです。それで読書の面白さに目覚めました。

 それに、当時ハマっていたのがみんなで協力してプレイするタイプのゲームで、「友達に誘われるからやめられない」という側面もあったんです。もちろんその後もゼロにはなりませんでしたが、大学受験が近づいてくると、それまでゲームをやっていた子もさすがにやらなくなり、自然とお誘いも減って完全にやらなくなりました。

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清繭子
清繭子

出版社で雑誌・まんが・絵本の編集に携わったのち、独立。編著『小学生おまもり手帖』(オレンジページ)。エッセイ集『夢みるかかとにご飯つぶ』(幻冬舎)が2024年7月18日発売。

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