絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。
あらすじ
小学2年生のハルは、友だちのタニくんに遊ぶ約束をすっぽかされて公園で待ちぼうけ。腹が立ってむしゃくしゃして仕方がないので、このまままっすぐ家に帰りたくありません。知らない道を「どっしん! どっしん! どすどすどす!」と足を思い切り踏みならして突き進んでいきます。すると、曲がり角に赤くてまるい形をした不思議な車が停まっていました。屋根から飛び出た大きな煙突からは、なんだかいいにおいがします。
近づいてみると、車には「ベーカリーあんぐり」の文字。大きな窓には「あなたのプンスカ、ジャムにします」と書かれたのれんが掛かっていました。車から顔を出した「あぐりさん」というおばあさんに誘われて中に入ってみると、そこには美味しそうなパンがずらり。「そのプンスカをジャムにしないかい」と提案されて、ハルはあぐりさんと一緒にプンスカジャムを作ることになります。
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