幼少期に絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

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あらすじ

 メアリー・ケイには、小さくて笑顔のかわいいスザンヌという妹がいます。でもメアリー・ケイは妹のことを、いつも好きというわけにはいきません。ブランコ遊びをしたくても、スザンヌがついてくるとブランコを押してやらないといけないし、ぬりえやお人形遊びも、スザンヌがいつもめちゃくちゃにしてしまうからです。

『いもうとなんかいらない』(ロイス・ダンカン 作/小宮由 訳/平澤朋子 絵/岩波書店 刊)

 がまんできなくなったメアリー・ケイ。じゃまされないように、妹を誰かのペットと交換してもらおうと考えます。ママと仲良しのおばさんが、とんでもない“とりかえっこ”の提案を受け入れてくれますが……。アメリカの作家ロイス・ダンカンの作品を小宮由さんが訳した、お姉ちゃんの心の動きときょうだいの成長を描いた童話です。

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大和田佳世
ライター 大和田佳世

絵本・児童書のライター。出版社勤務を経て2009年よりフリーランスに。絵本・児童書情報サイト「絵本ナビ」や朝日新聞社が運営する本の情報サイト「好書好日(こうしょこうじつ)」などの他、雑誌「MOE」、出版社の各Webメディアで執筆。作家、翻訳家へのインタビュー多数。子どもは小中高の3人。

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