はじめまして! 編集部員の曽根です。まもなく6歳になる一人娘に、日々振り回されている40代ママです。未就学児~小学校低学年の子どもを持つ親御さんに向けて、おすすめ本を紹介する企画「#絵本の次に読みたい童話」を担当しています。
この企画は、絵がメインの「絵本」と、文章がメインの「児童書」の中間にある「幼年童話」と呼ばれるジャンルから毎月3冊ずつ、記者がえりすぐりの作品を紹介するというもの。
これまでに7冊の幼年童話を紹介しました。
・『たまごさんがころんだ!』(佼成出版社)
・『おはなしぽっちり』シリーズ(小峰書店)
・『一さつのおくりもの』(講談社)
・『おともださにナリマ小』(フレーベル館)
・『おてがみほしいぞ』(あかね書房)
・『カレーライスはこわいぞ』(ポプラ社)
・『ペンギンたんけんたい』(講談社)
どれも平易な言葉が使われているのに、ストーリーに起伏があって幼い子どもだけでなく大人も心揺さぶられる話ばかりです。
「子どもに読書好きになってもらいたい」と考える親は多いですよね。私も「本好きな子に育ってほしい」と願い、娘が生後2か月のころから、毎日欠かさず絵本を読み聞かせをしてきました。「子どもが名作に出合えるかは親の責任」とさえ思っていました。
ですが娘は文字にあまり関心を示さず、自分から絵本を手に取ることもなく、ただ読み聞かせ続けること5年……。
そんなある日、突然娘が、「絵本のひとり読み」というステップを飛び越えて「幼年童話」をひとりで読むようになったのです!
娘が手にしていたのは、『おばけのアッチ パン・パン・パンケーキ』(ポプラ社)。「#絵本の次に読みたい童話」でも紹介した角野栄子さんの名作シリーズで、愛らしいおばけアッチが住む町のイベントで、4歳の女の子がパンケーキ・タワーをつくるお話です。
覚えたてのひらがなを目で追い、文字からの情報を頭で組み立てながら、絵の世界のイメージを味わう娘。その純真な様子に、深い感動を覚えました。
「自分で読んでみたい」という気持ちが芽生えはじめるのは、年長~小学生低学年と個人差が大きいそうです。子どものペースを尊重し、自発的な気持ちを無理なく後押しできる作品をこれからも紹介していきます!(編集部/曽根)
(編集部/曽根牧子)