幼少期に絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。
あらすじ
「あーあ。きょうはちっともつれないなぁ」と森の小川でオオカミのギロンが魚釣りをしながら、ため息をついています。そのとき、川の向こうを白いヤギが自転車で走っていくのが見えました。ヤギは郵便屋さんで、手紙を配っているようです。手紙を受け取った動物たちが喜んでいるのを見たギロンは、自分も手紙がほしくてたまらなくなります。
キツネのアドバイスで「自分に自分で書く」ことを思いついたギロン。自分宛の手紙を投函し、毎日楽しみにしますが、なかなか手紙は届きません。ギロンはそわそわ、イライラ。ついにヤギを問い詰めると、ヤギは震え出してしまって……。手紙のゆくえにドキドキすると同時に、あっと驚く結末に心あたたまる幼年童話です。
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