絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの作品を紹介します。
あらすじ
「はる」「なつ」「あき」「ふゆ」の4冊からなるシリーズ作。それぞれの季節に合った童話9編が各巻に収められています。400字詰めの原稿用紙2枚ほどの短いおはなしばかりで、タイトルどおり「ぽっちり(ほんの少し、わずかばかり)」の時間で読めます。
たとえばシリーズ1作目の『おはなしぽっちり はる』には、キツネの子が自分の家のまわりにもやっと春がやってきたと喜ぶ「まど」、卒園間近に風邪で休み続きのお友だちを心配する男の子のおはなし「おりづる」などを収録。どれも劇的な展開のおはなしというよりも、かわいらしい動物の子や読者と同世代の子どもたちを主人公に、日々の暮らしのひとコマを楽しく、やさしく描いた物語です。
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