これができる、あれができるといった話を聞くと焦りもするのですが、これから小学校で習っていくことだし、わが家はいいかなと。子どもが生まれたばかりのころは、何かやらなきゃと思っていた時期もあったんですが、そういうふうにほかと比べるのは違うな、無意味だな、といまは思っています。
勉強といえば、唯一、お風呂場にポスターを貼っているのがそれにあたるのかもしれません。小さいころはABCに始まり、あいうえお、最近は1年生で習う漢字80字が載っているものを貼っています。お風呂の時間が楽しくなるのはもちろん、ポスターのおかげで言葉に興味を持つようなったと思いますね。この間「ママ、私は発見した。この『男』っていう漢字は『田』と『力』が合わさって、できているんだね」と急に言い出したんです。「天才~!」って思いました(笑)。
あとはニュースをつけることが多いんですが、石川県って言葉が出てきたら「これは石だね」とか、わが家の名字が山本なので「山本」っていうテロップが出たらテレビに向かって走っていったりだとか。
――お風呂が学びの時間になっているんですね。
娘たちは勉強っていう感じではなく、自分も知ることで楽しいし、親にも褒めてもらえるしっていう感じなんだと思います。「お風呂ありがとう!」ですよね。
ほかにも言葉といえば、基本、私は家でずっとしゃべっているんですが(笑)、そのとき、子どもだから、大人だからで言葉の表現を変えないようにしています。夫からは「そんな難しい言葉わからないよ」なんて言われるのですが、私も「いや、耳にすることが大事だから」なんて言ったりして。
もちろん、娘たちに「これはどういう意味なの?」と聞かれたら、説明もしています。「派閥ってお友だちのこと?」とか、答えるのが難しい質問もなかにはあって、それが私にとっても考えたり、調べたりする良い機会になっていると感じます。とはいえ、ニュースをつけているとあまりにもいろいろ聞かれるので、途中で私が「もういいよ」ってなっちゃうこともあるんですけどね(笑)。
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