Sさん ハロウィーン、サンクス・ギビング、クリスマスといった季節のイベントを中心に、親が手伝う機会はものすごく多いと感じます。メール等で「ハロウィーンパレード前の着替えの手伝いを5人募集」「クラス全員分のクッキーを持ってこられる人を募集中」といった連絡がくるのですが、あっという間に埋まっていきますね。クラスの人数分のお菓子や紙皿を用意したりしていると、経済的な負担も少なくないな、と感じることもあります。ハロウィーンの時には、近所の子どもたちが次から次へとやってくるので、お菓子を切らすわけにはいきません。「イベントごとには本気で臨む」という空気があります。

 子どもの誕生日には、自分でクラスの人数分のお菓子を持って行き、祝ってもらうという慣習があります。日本人としては「誕生日を迎える側が配るの?」という感覚もありますが、そうすることでクラス全員から「お誕生日おめでとう!」と言ってもらえる。みんなから祝ってもらうことで、自己肯定感が上がるのかな。そんなふうに感じることはありますね。

(取材・文/古谷ゆう子)

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