助けになるかどうかはわからないけど、いじめについて一歩引いて書かれた本を読むと、より自分の状況がクリアになるし、自分を責めることはしなくていい、って思えるかも。興味があったら読んでみてね。
自分が窮地に陥ったときって、大人が読む自己啓発本だと「自分を変えよう」ってよく出てくるんだけど、理不尽なことをされているほなみちゃんだけが変わる必要はないはずだよね。じゃあどうすればいいんだろう、って考えると、もう一緒にいなくていいんじゃないかな、ってよしおは思う。一番いいのが、環境を変えること。よしおの後輩芸人の知り合いのお子さんはいじめを受けていたんだけど、引っ越したら人が変わったように明るくなったんだって。
もし環境を変えることができたらぜひそうしてほしいけど、そのときは「逃げたわけじゃないぞ」ってことをちゃんと認識してほしい。「自分が、より幸せでいるために選んだんだ」って考えてほしい。よしおの友だちのさかなクンが「魚も水槽という狭い世界ではいじめが起きる。大きな海に出ればそんなことはない」って言っていたんだ。ほなみちゃんが心地よく過ごせる場所が絶対にあるはずだよ。
だけど、経済的な理由や、家族の都合でなかなか環境を変えられないパターンもあるよね。ちょっとハードルが高いかもしれないけど、まずは親御さんに今の状況を伝えるのはどうかな。よしおに伝えてくれたように、話してみるのは難しいかな? 一度に思いを届けるなら手紙のほうがいいかもしれないね。紙に書いたものを読むでもいいと思うよ。
学校の先生には話しづらいのかな? いじめている子たちにチクったって言われるのが心配だったりするのであれば、第三者機関に相談できないかな。調べたら、LINEとかでいじめについて相談できる方法もあるみたいだね。もしそういうことができるなら、よしおに伝えてくれたように相談してみてね。きっと力になってくれるはず。もしかしたらもっと具体的な状況を聞かれるかもしれないから、頑張って何をされたか記録しておくと深刻さがより伝わると思う。
親御さんに伝えるときも、深刻だと思われたくなくて軽く言っちゃうこともあるかもしれないけど、誤解が生じないように「深刻なんだ」ってことを訴えていいと思うよ。もちろん、いじめている子たちにはバレないように、忍者のように秘密裏に動くことがポイントだよ。
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