実は私は、4級に合格したとき、もうしんどいしやめようと思っていたんです。小さな子にマークシートの練習させて、ドリルをやらせて、もう二度とこんなつらいことはやらんでもいいと思ったんで、誠希千にも「3級は受けなくていいよ」と言ったら、「受けたい」と。子どもながらに達成感を得たんでしょう。「やるんやったら、まためっちゃ勉強させるで。それでも大丈夫?」って聞いても、「うん、大丈夫だよ」って言うので、3級も受験することにしました。

――もちろんテストですから、一生懸命やっても不合格になる場合もあります。

「不合格でもまったく問題ない」ということは、意識して伝えていました。勉強の最中は、「そんなんやったら受からへんで」とか言って発破をかけるけど、日常では「試験の結果があかんかっても全然OKだよ」って。子どもは混乱したでしょうね(笑)。でも勉強すること自体はむちゃくちゃいいことやし、必ずあなたのためになるよ、ということは伝えておきたかったんです。

――現在は日本の学校に通っているそうですが、英語力キープのためにどんな工夫をしていますか?
 
 月に6回、オンライン英会話を受講して、あとは通っていた幼稚園がやっているアフタースクールにも週2、3回通っています。

 日常生活では、アニメとか映画を英語で見せてます。英語に対する抵抗感がないのは、小さいころから英語に触れさせた成果かもしれません。でも最近は日本語も上達してるから、日本語字幕が入る番組だと、字幕を読んでいることもあるみたい。「字幕読んでるやろ、バレてるで!」って、すぐ字幕を切りますけど(笑)。

――その光景、目に浮かびます(笑)。

 うちは私が勉強担当、パパがスポーツ担当。誠希千、野球に興味があるようです。

 でも最近、勉強も私の手には負えなくなってきましたね。私の子ども時代と誠希千を比べたら、「うちの子はなんてすごいんや!」って思います。特に英語に関しては、ただただ尊敬。え、これ、英語で言えんの? ほんまにすごいな!って。

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