国語の教科書でも、好きな本の文章でも、お手本を自分のからだにしみ込ませることで、文書の書き方っていうのがわかるかも。「ちびまる子ちゃん」の作者・さくらももこさんのエッセーとかは、小学生のころの話題もあるから書き写すのも楽しいかもしれないよ。好きなアーティストの歌詞とかでもいいかも。自分の気持ちに近い言葉なんかを見つけられたら、言葉ストックにもなるしね。
そういえばこの前、小学校のころの友だちに誕生日メールを送ったんだけど、その返事がすっごく素敵でさ。でもその友だち、国語は苦手だったんだよ。「えー!いつの間にこんないい文章が書けるようになったの!?」ってすごく驚いた。実はその友だちはミスチル(Mr.Childrenっていうバンドだよ!)の大ファンでさ、ミスチルの歌詞に出てくるような文章だったんだ。きっと何度も歌を聴いて、自然と言葉が貯まっていったんだろうね。
言葉って、何かがあったり、何かを感じたり、何かを考えたりしたときに出てくるのかな、って思う。だから、いろんな経験が蓄積されて、それについて考えるほど、言葉の「貯金」が増えて、それをつなげて文章も作ることができるのかなー、って考えたよ。
それでも作文嫌いはなかなか直らないかもしれない。でも人間って日々変化するし、成長する。よしおはアボカドがどうしても苦手なんだけど、年に1回は「今年もまだダメかな? 好きになっていないかな?」って挑戦しているんだ。自分はもちろん、アボカド側にも変化があるかもしれないから、「これは嫌い」っていうことを決めつけないようにしている。実際に試してみないと自分の変化もわからないからね。まだ克服はできていないけど、いつか克服できたらいいな、ってアボカドと向き合っているよ(笑)!
■心の磁石で言葉の砂鉄を集めよう
何かを考えるって、めんどくさいし難しいことかもしれない。でも、何かについて考えるほど、いろんな発見があって楽しい。よしおもこの相談をもらってから「作文」とか、「文章」についてたくさん考えた。そうすると、日々のなかで関連したことに注目がいくようになるんだ。
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