テレビで、アニメ映画「耳をすませば」をやっていて見たんだけど、主人公の雫が物語を書いて、思いを寄せる聖司のおじいちゃんに見せに行くシーンがあるんだ。そこで雫は恥ずかしがってしまうんだけど、おじいちゃんが「見せることが大事だよ」っていうようなことを言っていて。そのシーン、普段なら見逃していたかもしれないけど、「文章」について考えていたから、すごく心に残った。
心の磁石っていうのかな。考えたり感じたりすると磁力が生まれて、言葉という砂鉄が集まってくるんだ。集める途中でさらさらと落ちてしまう言葉や気持ちもあるけど、考えれば考えるほど言葉は集まる。そうすると、少しずつ長い文章も書けるようになるんじゃないかな。
苦手な作文、せっかくチャレンジするなら、克服できるといいよね。よしおが伝えたこと、ゆきちゃんも一緒に考えてほしい。「作文が嫌い」っていうテーマの作文とか、読んでみたいなあ。すごく面白そう! 「いい作文が書けたぞ!」っていうものができたら、ぜひよしおにも読ませてね。
……って、僕は思うんだけど、君はどう思うかな?
(構成/濱田ももこ)
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