Koki,/2003年生まれ、東京都出身。18年「エル・ジャポン」の表紙でモデルデビュー。2月18日公開の映画「牛首村」で俳優デビューを果たす[撮影/蜷川実花、hair TAKU for CUTTERS(VOW-VOW) make up yUKI for Loopblue.Inc(M0) styling RyokoKishimoto(W) costume Valentino]
Koki,/2003年生まれ、東京都出身。18年「エル・ジャポン」の表紙でモデルデビュー。2月18日公開の映画「牛首村」で俳優デビューを果たす[撮影/蜷川実花、hair TAKU for CUTTERS(VOW-VOW) make up yUKI for Loopblue.Inc(M0) styling RyokoKishimoto(W) costume Valentino]

 2月18日に公開される映画「牛首村」で俳優デビューを果たすKoki,が演じたのは双子の姉妹。飛び込んだ現場で感じたエネルギーと、演じる楽しさについて語った。AERA 2022年2月14日号から。

【写真】蜷川実花が撮った!AERA表紙を美しく飾ったKokiさん

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――映画「牛首村」は2000年代からジャパニーズ・ホラーブームを牽引してきた清水崇が監督・脚本を務める。「犬鳴村」(20年)、「樹海村」(21年)に続く、“恐怖の村”シリーズの第3弾にあたる。

 富山県に実在する心霊スポット、坪野鉱泉を舞台に、不可解な出来ごとに巻き込まれる女子高生姉妹、奏音(かのん)と詩音(しおん)を一人二役で演じる。映画初出演作にして、初主演作となった。

Koki,:撮影が始まったばかりの頃、難しいなと感じていたのは、「集中力を保つ」ということでした。ある程度の長い時間、集中を切らすことなく、カメラが回り始めると同時にピークに持っていけるよう逆算する。そうした感覚は今まで経験したことがありませんでしたが、集中モードに入るにはどうすればいいかが自分なりにわかってくると、次第にコントロールできるようになっていきました。

 せりふを覚えるという作業も初めてでしたが、毎回頭の中でシーンをイメージすると、すんなり覚えることができるようになりました。台本は、描写が細かく書かれていて、とてもイメージしやすかった。どんどん前に進んでいくようなストーリーで、ページをめくる手が止まらなかったです。

■あまりに怖くて泣いた

――奏音は、ある出来ごとをきっかけに恐怖の渦に巻き込まれていく。だが、自身はホラー映画が大の苦手だという。

Koki,:あるシーンを初めて読んだ時は、あまりに怖くて泣いてしまったんです。台本が丁寧に細かく書かれていたこともあって、想像するだけで本当にゾクッとしてしまって(笑)。どのように撮るのだろうと考えているだけで、ゾワッとしてしまうシーンがいくつもありました。

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