AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:面接などでは社交的な演技ができるのですが、普段はとても人見知りで、心まで乗っ取られる感じです。いろんな人に出会えているのに、自分の人見知りな性格のせいで相手に楽しい思いをしてもらえず、損しているなと思うことが多いです。しいたけ.さんは優しいから人見知りは直さなくていいと言ってくださるでしょうか。(会社員/18歳/うお座)
A:ご相談ありがとうございます。うお座は人見知りなところがありますよね。
確かに30歳を超えて自分の居場所ができてくると、無理に人と仲良くしなくてもいいし、人見知りのままでよくなってきます。「人見知り」が魅力になるのは、その人が実力を発揮して2周ぐらいした後かもしれません。仕事がバリバリできるのに人見知りで照れちゃう場面があったりすると、それはすごく人間的な魅力に映りますよね。
でも10代、20代までの人見知りは、本人にとってはやっぱり不利になってしまう。特に年齢が若いときは、仕事の場でもプライベートでも自己PRをしていかなければいけないことが多いからです。
でも人見知りはある程度は直していけるので、希望を持ってください。人見知りの人が訓練して社交術を身に付けると、それはもう最強に近いですよね。人の痛みもわかるし、場を盛り上げることもできる。攻守のバランスがいい人間になれるように思います。
ではその訓練はどうすればいいのか。それは、目の前にいる相手、話さなければいけない相手を「この人は素晴らしい人生を歩んできた人だ」と思い込むことです。嘘でもいいんです。5分ぐらい話して、どうやらそうでもないらしいとわかっても(笑)、この人は素晴らしいに違いないと敬って対応してください。