しいたけ.
AERAの連載「午後3時のしいたけ．相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ．さんが読者からの相談に回答。しいたけ．さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q：白黒はっきりつけたいタイプで、人間関係で「そっと距離を置く」のが苦手です。嫌な思いをした時など、真剣に向き合いたい相手ほどキツイこともはっきり言い、わかり合えそうにない時には連絡手段をブロックすることも。オブラートに包んで伝えようとも
してみましたが、結果的に我慢できなくなって爆発し、自己嫌悪に陥ります。（女性／会社員／32歳／やぎ座）
A：僕も大人になってから気づいたことなんですけど、あなたにお伝えしたいのが「周りの人はあなたほどいろんなことを気にしてないんだと思います」ということ。これは数年前の自分自身にも言いたいセリフなんです。
世の中って「繊細組」と「非繊細組」に分かれます。「その態度どうなの？」と細かいことを感づいてしまう繊細組と、メールの返信は明日でいいや、という非繊細組。
僕もどちらかというと繊細組に属する人間です。だから、電車に乗った時に1.5人分のスペースを使う人とかすごい気になってしまう。公共の場で大胆だなぁって。どちらが得するかというと、やっぱり非繊細組が得する部分が多い気がします。だって図太いから。そうすると繊細組の人は、非繊細組を敵視するようになってきます。「なんですぐ返信しないの、こんな大事な問題に対して」って、時には人間不信になる場合も。
でももちろん、非繊細組の中にもいい人はいます。何が言いたいかというと、繊細組が許せない対象が非繊細組であるのと同時に、救われる対象も非繊細組なんですよね。
だから僕は、何かにすごく不安になった時には、非繊細組の友人を思い浮かべるようにしています。ひどく楽観的な人を。そうすると「あぁ、何とかなるわ」と思えるし、非繊細組の人たちに対する敵対心が和らいでくれる。
しいたけ.
しいたけ.／占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「しいたけ. 公式サイト」では月刊占いやコラムを連載中。 https://shiitakeofficial.com/
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