そんな矜持(きょうじ)で、喜友名は金メダルに挑む。

 女子形の清水希容(27)も金メダル候補だ。世界選手権で2度優勝するなど実力は申し分ない。形は女子が8月5日、男子が6日にある。

 空手のもう一つの種目、組手は相対する2選手が、決められた部位に突き・蹴り・打ちを速く、正確に、力強くコントロールして攻撃する。通常は5階級だが、今大会は3階級に集約されるためメダル争いは熾烈(しれつ)だ。女子61キロ超級の植草歩(29)、男子75キロ級の西村拳(25)にも注目したい。(編集部・深澤友紀)

AERA 2021年8月2日号より抜粋