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コロナ禍で話題のビジネス書にあった「当たり前すぎる」共通点とは?

写真はイメージ(GettyImages)

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 リモートワークに時差通勤。新型コロナウイルスの感染拡大により、生活や働き方は大きく変化した。自宅で過ごす時間が増えたことで、自分と向き合う機会も増加。スキルアップや仕事観を見つめなおすために、ビジネス書を手に取る人が増えている。ビジネス書の要約サービスを提供する「フライヤー」とグロービス経営大学院が主催する「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」から、コロナ禍の1年で話題になったビジネス書を紹介。flier編集部がその理由を解説する。

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■総合グランプリ/政治・経済部門賞『シン・ニホン』

 2020年の総合グランプリには、『シン・ニホン』(安宅和人、ニューズピックス)が選出された。

 本書では、国家の発展を導くためには、教育、科学技術、若年層への配分強化が大切であるという主張が明確な根拠をもって語られ、国家100年の計が具体的で的を絞った提言に落とし込まれている。コロナ以前に構想された作品ながら、「変化に対応できる国家」を目指す姿勢はビジネスパーソンの共感を集めた。当たり前が崩れたコロナ禍において、本書が注目されたのは必然だと言える。総合グランプリのほか、政治・経済部門賞のダブル受賞となった。

■イノベーション部門『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』

 イノベーション部門賞を獲得した『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(堀内都喜子、ポプラ社)は、フィンランド流の働き方・生き方を日本に紹介し、私たちの「当たり前」に問いを投げかけてくれる一冊だ。

「仕事もプライベートな時間も両方大切だ」と考えるフィンランド人は、就業時間中に効率よく働き、退勤時間になったらすぐに帰宅するという。コロナ禍において働き方を見直した日本のビジネスパーソンにとって、「当たり前と思い込んでいることを見直すべきときにきている」と気づかせてくれる。

■マネジメント部門『心理的安全性のつくりかた』

 マネジメント部門賞は、『心理的安全性のつくりかた』(石井遼介、日本能率協会マネジメントセンター)が受賞した。近年、注目を集める「心理的安全性」というキーワードについて、理論と体系に基づいて実践に向けた指針が示された一冊である。

在宅勤務やオンライン会議が主流になり、組織やチームの心理的安全性を意識する機会が増えたことで、ビジネスパーソンからの注目も高まった。

■自己啓発部門『科学的な適職』

 自己啓発部門賞では、『科学的な適職』(鈴木祐、クロスメディア・パブリッシング)が選出された。

「自分にぴったりな仕事」を見つけることは容易ではない。転職や副業が当たり前になり、ただ漫然と働くのではなく、もっと自分に合った仕事に情熱を注ぎたい――そうした気持ちがコロナ禍と相まって、「自分に合う仕事」を探したいビジネスパーソンからの支持が集まった。


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