難民キャンプに迫る爆発的感染と暴動の危機…ユニセフ教育専門官が伝える実情 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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難民キャンプに迫る爆発的感染と暴動の危機…ユニセフ教育専門官が伝える実情

井本直歩子さん(43)/1976年生まれ。アトランタ五輪競泳日本代表。現在はユニセフ職員としてギリシャに住む難民へ教育支援を行う(撮影/岸本絢)

井本直歩子さん(43)/1976年生まれ。アトランタ五輪競泳日本代表。現在はユニセフ職員としてギリシャに住む難民へ教育支援を行う(撮影/岸本絢)

 現在、キャンプのほとんどが閉鎖していて、国連もNGOもアクセスが制限されています。軟禁状態で、元々メンタルヘルスがギリギリの状態のところにフラストレーションがたまり、暴動が起き始めています。まだ小競り合い程度のようですが、ひどくなると政府の職員への暴行や、放火などが起きます。

 私は難民の教育支援を担当しているので、学校が封鎖された今、何とか教育を途切れさせないように、遠隔で授業を展開しています。親が持っているスマートフォン経由で、宿題用のファイルを送ったり、ポッドキャストで音声だけのレッスンを受けたりできるよう、仕組みを作っているところです。

 難民キャンプへの直接の支援は難しいかもしれません。ただ、自分のことだけではなく、たとえば近所にお年寄りがいたらちょっと気にかける、自分の周りにいる誰かのために動く、そういう姿勢が支援の第一歩になるのではないでしょうか。

(構成/編集部・大川恵実)

AERA 2020年5月4日-11日号


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