大量に入っていると「怖い!」 ラッパー・Zeebraもたじろぐ奇々怪々な山菜とは…
連載「多彩な野菜」
ヒップホップ・アクティビストのZeebraさんが「AERA」で連載する「多彩な野菜」をお届けします。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続け、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ているZeebraさん。旬の野菜を切り口に、友人や家族との交流、音楽作りなど様々なエピソードを語ります。
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ゼンマイは見た目が相当怖いんですよ。ぐるぐるして、毛まで生えていて、奇々怪々です。地球上の植物というより、ウルトラマンとか、円谷プロの作品で、未開の惑星のジャングルに降り立ったときに生えている植物って感じがしませんか。すごく大きくて、下手に近付くとあのぐるぐるした部分でトゥルルルル!って巻き取られて、食べられちゃうみたいな。
思い出すのはウルトラマンに出てきた怪獣の「怪奇植物グリーンモンス」です。ぬめっとした質感がなんともおぞましい。そこに通じる感じがするんです。でも円谷プロの怪獣ってすごくアートなんですよね。子ども向けとは思えないぐらいアンダーグラウンドな雰囲気なんだけど、放射能とか公害によって生まれた、という背景があって、エデュケーショナルでもある。あ、話がそれました。
食感は好きなんですが、以前、山菜鍋にどさっと入っていたことがあって。「ぎゃあ、怖い!」って思ってしまいました。あの渦巻きが、ちょっと目が回るというか、吸い込まれそうな気がして不安になってしまうのかもしれません。
※AERA 2020年3月23日号
Zeebra(ジブラ)/東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続ける行動力は他に類を見ない存在で、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ている。

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