「みんな」でそう決めた、N社の役員たちの会話【ぐっちーさんの遺作から名作トップ10】 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「みんな」でそう決めた、N社の役員たちの会話【ぐっちーさんの遺作から名作トップ10】

連載「ここだけの話」

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ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中

ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中

 2007年から約12年間、アエラでコラムを連載していたぐっちーさんが亡くなって約5カ月。トランプ大統領誕生から、亡くなる直前に書かれた絶筆までの177本を完全収録した遺作、『ぐっちーさんが遺した日本経済への最終提言177』が2月21日に発売された。そんな177本から、編集者が真っ先に読んでほしいと思った「名作」トップ10を厳選。今回は番外編として、クスッと笑える1本「『みんな』でそう決めた、N社の役員たちの会話」を紹介する。

*  *  *
 架空の1部上場企業「N社」の役員たちが、東京・築地の料亭Sで飲み会中です。

経理担当のO役員「この子会社に払う手数料、高くないですか。毎度1社だけずぬけてますし、こう度重なるとちょっと問題になりますね」

ぐっちー専務「お前そんなこと言ったって、これは有名なG社長案件でちゃんと担当部長のハンコまで押してある。今彼の言う事にノーなんて言ったら、ボーナスなしじゃすまないぞ(完全に忖度中)」

O役員「Gさんはこれを払ってどうするつもりなんでしょう? まあ、払っちゃったらその後は知ったこっちゃないんでしょうけどね……(どうせ俺の金じゃないし)」

ぐっちー専務「何言ったって、会社の将来のためにはプラスだ、とGさんは言うに決まってるわな。実際はわかんないけど。金額の大小ではなく会社の将来を考えて……と経営者に言われたら、それはそれで正論ですね、と言うしかないだろ。なあ、M常務」

M常務「ここでGさんがへそ曲げるといろいろ厄介ですよね~(関わりたくない)」

ぐっちー専務「そうだぜ、今M常務がやってる案件なんて、Gさんがダメって言ったら一発でダメになるぞ。社内のゲシュタポがあちこちで活動中だからな。お前が反対したとわかれば、プロジェクトも地位も吹っ飛ぶぞ」

M常務「そうですね~、わがN社全体からみたら大した金額ではないですからね。Gさんが満足して、機嫌よく仕事をしてくれるならそれはそれで、まあ、授業料みたいなもんで……」


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