子どもたちと一緒に「これはどうやって動いているんだろう」と疑問を持ったり、「もっと面白いものできないかな?」と考えてみたり、「おお~! 君すごいね!」と驚いたりして、先生が率先して楽しみ、子どもたちの興味・関心を育てることだ。

 文部科学省のICT活用教育アドバイザーも務め、ICT機器の導入・活用やプログラミング教育のエバンジェリストとして全国を飛び回る平井聡一郎先生と、時折、研修会でご一緒する。

 平井先生の講演では、「つべこべ言わずやってみろ」というキャッチコピーを大写しにしたスライドで締めることがある。

 やや挑発的なコピーではあるが、2年前、この研修会が始まった当初では必要な決まり文句であった。平井先生とは「このフレーズが、必要なくなる時が導入時期ですね」と語っていたが、必修化1カ月前の今でも、まだまだ十分に刺さる言葉ではないだろうか。

 再度、言いたい。「先生が楽しめば、子どもに伝わる。先生か楽しめば、まだ間に合います」と。

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福田晴一

福田晴一

福田晴一(ふくだ・はるかず)/昭和31(1956)年、東京都生まれ。みんなのコード学校教育支援部主任講師、元杉並区立天沼小学校校長。約40年の教員生活を経て、2018年4月NPO法人「みんなのコード」に入社。61歳で新入社員となる。2020年度からの小学校におけるプログラミング教育必修化に向け、指導教員を養成すべく、全国を東奔西走中

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