※写真はイメージ(gettyimages)
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 主演ミュージカル「Endless SHOCK」が20周年を迎える。舞台にかける思いと、昨年7月に亡くなった「エターナル・プロデューサー」ジャニー喜多川さんについて語った。

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 2000年から上演されている主演ミュージカル「SHOCK」は、今年で20周年。2月から、東京・帝国劇場で「Endless SHOCK 20th Anniversary」が上演される。主人公・コウイチがライバルや仲間と共にブロードウェーの舞台を目指す物語だ。

──光一さんは05年から演出・脚本・音楽も含め、制作面の指揮をとっています。「ジャニーさんならこう言うかな?」と思うことはありますか?

 ジャニーさんは僕が何をやっても「YOU最悪だよ」でしたから。そう言うんだろうな、と思ってやっています。

 ぶつかったことも、いっぱいありますよ。クライマックス直前に「夜の海」という曲があるんですが、それを入れるときには「こんな暗い曲を入れるなんて信じられない」と。「絶対いいシーンになるから」と言いましたが、最後は「勝手にすれば」。そのときのジャニーさんの後ろ姿は忘れられません。

──本番を見た後で、ジャニーさんもほめてくれたのでは?

 ほめられたことはないですね。周りの人間から「ジャニーさんほめてたよ」とか、聞くことはありましたけど。ただ、ここ数年間くらいは「SHOCK」については「もう何もないよ」と言われていたんです。それが怖くて仕方なかった。「言ってくれよ」と思ってましたね。ダメだしでもいいから聞きたかった。

 一緒にいる時間が、長かったですからね。マッチ(近藤真彦)さんや東山(紀之)さんの時代と比べたらわかりませんが、事務所のなかでも一番長く、ジャニーさんと過ごしていたんじゃないかな。「SHOCK」はジャニーさんと衝突しながらやってきましたが、そのすべての時間がありがたいと感じています。あとは、ジャニーさんから急に電話がかかってきて、「なぜその愚痴を俺に?」ということがありましたね。「俺、関係なくね?」と(笑)。

 今の最大の後悔は、そのとき「ああ、うん、そう」と、適当な相づちを打っていたことです。

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