こうした一連の取り組みを、魚を100%使い切ることから「さかな100%プロジェクト」と呼んでいます。

 また、定置網にかかった魚をどんな魚でも全て買い取らせていただく「一船買い」は、漁師さんの収入の安定と収入アップにつながっており、漁師さんからも喜ばれています。もちろん、当社にもメリットがあるので、Win-Winの取り組みです。

 その他にも、定置網にかかってしまった真鯛やハマチの未成魚を寿司ネタにできるまで大きく育てる「魚育(うおいく)」の取り組みも今年から始めています。

 また、魚が一番おいしい旬の時期に提供する「旬の極み」シリーズも、お客さまに天然魚のおいしさを改めて知っていただき、国産の天然魚に興味を持っていただく取り組みとして好評を集めています。

 日本の近海には、非常に多くの魚たちが生息していますが、そのうちで私たちが食用にしているのは4分の1程度と言われています。

 当社の天然魚プロジェクトを通して、こうした水産資源の有効活用が進み、日本の漁業が再び活気を取り戻すことができればと願っています。

 今回は少し難しいことを書きましたが、難しいことは置いておいて、くら寿司に来店して、おいしい天然魚のお寿司を食べていただくだけで、日本の漁業の活性化に貢献していることになるんです。

 今週もそんなおいしい社会貢献活動をしに、くら寿司へご来店ください。

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◯岡本浩之(おかもと・ひろゆき)
1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2019年11月から、執行役員 広報宣伝IR本部 本部長

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岡本浩之

岡本浩之

おかもと・ひろゆき/1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長。

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