稲垣えみ子「コメは偉大な非常食 梅干しや乾物も強い味方!」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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稲垣えみ子「コメは偉大な非常食 梅干しや乾物も強い味方!」

連載「アフロ画報」

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稲垣えみ子AERA#稲垣えみ子
稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年生まれ。元朝日新聞記者。超節電生活。近著2冊『アフロえみ子の四季の食卓』(マガジンハウス)、『人生はどこでもドア リヨンの14日間』(東洋経済新報社)を刊行

稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年生まれ。元朝日新聞記者。超節電生活。近著2冊『アフロえみ子の四季の食卓』(マガジンハウス)、『人生はどこでもドア リヨンの14日間』(東洋経済新報社)を刊行

大量の梅干しを漬けるために買った大きな漬物容器が水を溜めるのに活躍しようとは(写真:本人提供)

大量の梅干しを漬けるために買った大きな漬物容器が水を溜めるのに活躍しようとは(写真:本人提供)

 元朝日新聞記者でアフロヘア-がトレードマークの稲垣えみ子さんが「AERA」で連載する「アフロ画報」をお届けします。50歳を過ぎ、思い切って早期退職。新たな生活へと飛び出した日々に起こる出来事から、人とのふれあい、思い出などをつづります。

【写真】大きな漬物容器が水を溜めるのに活躍しようとは

*  *  *
 台風とは予め来ることが予想できる災害である。今回「これまで経験したことのない被害が出る恐れがある」「命を守る行動を」という専門家の呼びかけは具体的で説得力があった。交通機関は止まり店も閉まった。街から人が消えた。安全な場所に避難をという呼びかけに皆が応じたのだ。それぞれができることはやったのだと思う。それでも各地であまりにも大きな被害が出てしまった。自然の力の物凄さを改めて思う。

 関東直撃の情報に、東京で暮らす私も固唾をのんで嵐の襲来に備えた。近くの川は危うい状況に陥り、避難勧告を伝える消防署の車が回ってきたが、避難所へ行くだけが避難ではないと繰り返すラジオを聞き家に留まった。マンションなので水には強いと判断したのだ。案外こういうこともいざとならないと考えていない。暴風に備えてベランダの植木鉢などを家に入れる。

 長期的な備えも考えた。大きな被害が出れば物流もライフラインも止まる。水と食料の確保が必要だ。この点、私は強いのであった。日頃から電気代200円以下、ガス契約はしておらず水道も月に1立米という暮らしである。台所を見るとカセットコンロがありコメがあり梅干しがありぬか漬けがあり乾物があった。あとは水。大きな漬物容器に水道水を溜めた。これで1週間は大丈夫と判断する。

 改めて痛感したのがコメの偉大さ。店ではカップ麺が軒並み売り切れていたが慌てなかったのは、湯を沸かすのと大して変わらぬ時間と手間でコメが炊けると知っていたから。コメは乾物なので停電でも長期保存できるし、何日食べ続けても飽きない。非常時には海苔と梅干しがあれば十分。味噌を湯で溶いて汁にすれば完璧。日常食でありかつ究極の非常食。これぞスーパーフードだと改めて思う。

 その他の乾物も強い味方。考えてみればカップ麺も乾物ですね。しかしカップ麺がなくとも素麺を味噌汁に投入すればすぐ食べられるし、パスタは水で戻しておけば超短時間でゆで上がるという豆知識をこの機にお伝えしておく。

AERA 2019年10月28日号


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稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年生まれ。元朝日新聞記者。超節電生活。近著2冊『アフロえみ子の四季の食卓』(マガジンハウス)、『人生はどこでもドア リヨンの14日間』(東洋経済新報社)を刊行

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