渡辺満里奈(わたなべ・まりな)/1970年生まれ。東京都出身。タレント。86年に芸能界デビュー。テレビ・ラジオ・雑誌などで活躍。2005年に名倉潤さんと結婚。現在、11歳と9歳の2児の母(撮影/岸本絢)
渡辺満里奈(わたなべ・まりな)/1970年生まれ。東京都出身。タレント。86年に芸能界デビュー。テレビ・ラジオ・雑誌などで活躍。2005年に名倉潤さんと結婚。現在、11歳と9歳の2児の母(撮影/岸本絢)
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 タレントの渡辺満里奈さんの夫で、お笑いトリオ「ネプチューン」の名倉潤さんが、うつ病のため休養に入って2カ月。AERA 2019年10月14日号では、そばで見守る渡辺さんに独占インタビュー。発症後の心境を初めてメディアに明かした。

【写真】渡辺満里奈さんが「あっ」と思った瞬間に撮った一枚

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――タレントの渡辺満里奈さん(48)の夫・名倉潤さん(50)は2018年6月に受けた頸椎椎間板ヘルニアの手術後、「侵襲によるストレス」が要因でうつ病を発症。渡辺さんは名倉さんの異変に早くから気付いていたという。

 手術のあと、明らかに様子が違うなと感じていました。本人は痛みもあったかもしれませんが、極度の不安を抱えていたと思います。感情の起伏や表情の変化が乏しくなり、ものすごく疲れているなと感じるときや、少し怒りっぽくなったなと感じるときもありました。見ていてすごくつらかったです。

――睡眠障害が続いた名倉さんは、主治医の紹介で心療内科を受診。このとき処方された睡眠剤が名倉さんに合っていない、と渡辺さんは感じたという。

 症状が改善しているとは全く思えませんでした。いつもぼーっと注意散漫になって、覇気や生気がなくなりました。これはまずいなって。もともと神経質で、こうじゃなきゃいけないって思っている人なのに、そうじゃなくなっていた。このまま服用を続けたら廃人になっちゃうかもって、心配になったんです。

――名倉さんは子どもの頃、散歩の途中でリードを離したすきに犬が走り出し、車にひかれる場面を眼前で目撃したトラウマがある。このため、今飼っている犬を散歩させるときも、絶対にリードを離してはいけない、と子どもたちに強く言い聞かせていた。そんな名倉さんが薬の服用後は、散歩中に犬の便を処理する際、リードをポトリと地面に落とすようになった。

 渡辺さんは別の医師にかかることを決意する。脳の血流でうつ症状を調べる医師を探した。診断の基準を明確に示してほしかったからだ。受診に付き添い、名倉さんの普段の様子を詳細に伝え、できる限り薬に頼らない治療を求めたという。

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渡辺豪

渡辺豪

ニュース週刊誌『AERA』記者。毎日新聞、沖縄タイムス記者を経てフリー。著書に『「アメとムチ」の構図~普天間移設の内幕~』(第14回平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞)、『波よ鎮まれ~尖閣への視座~』(第13回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞)など。毎日新聞で「沖縄論壇時評」を連載中(2017年~)。沖縄論考サイトOKIRON/オキロンのコア・エディター。沖縄以外のことも幅広く取材・執筆します。

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