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“シンデレラおじさん”小手伸也 ブレーク引き寄せた心掛けとは?

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小長光哲郎AERA
俳優・小手伸也(撮影/岡田晃奈)

俳優・小手伸也(撮影/岡田晃奈)

「急いでるときに電車は遅延するし、欲しかったものは直前で売り切れる。『運がないな』と思いがちな人生ではあります」

 40歳を過ぎてからさまざまな人気ドラマに出演し、「シンデレラおじさん」を自称する小手伸也さん(45)。日常生活では運にあまり恵まれていないらしい。

「でも、仕事に関して『ここぞ』というところの運は強いかもしれません。ただそれは、僕が大事にしていること、心掛けていることへのご褒美としていただけているような気もします」

 俳優としての最初の転機は、2001年に演出家の野田秀樹さんが主宰する劇団「NODA・MAP」が行った一般公募のワークショップ。多数の参加者の中から評価され、本公演にも出演することになった。

「一介の小劇場俳優としてはラッキーもいいところでした」
 しかし、ラッキーは続くはずがない。そのあと10年ほど、大きな仕事に恵まれなくなる。

「NODA・MAPに出たことでやはり少し浮かれて、そのしっぺ返しをくらったなと(笑)」

 仕事が減ったときでも、声をかけてくれる演出家はいた。舞台に出たり、たまにテレビにも出たり。地道に続ける中で、こう思うようになったという。

「NODA・MAPに出たことを『運が良かった』だけにしてしまうと、自分の成長を阻害すると考えたんです。『運で片づける』のではなく、努力し、結果を出し、という繰り返しをあらためてやっていこうと。心掛けたのが、『腐らないこと』と『人との縁をつなぎ続けること』。目の前の仕事に向き合い、大事にしていこうとも思いました」

 5年前には、ある舞台に参加したが、プロデュースを請け負っていた制作会社が倒産、ギャラの未払いが発生した。生活費のために学生時代に経験のあったコールセンターのアルバイトも始めた。そんな中でも、

「どんな仕事でも見てくれている人が必ずいる」

 と自分に言い聞かせ、役者を続けてきた。

 そしてついにブレークのきっかけが訪れる。出演したある舞台をたまたま見に来ていたNHKのプロデューサーの目に留まり、16年の大河ドラマ「真田丸」の塙団右衛門役につながる。


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