「一船買い」って何だ 後継者不足に悩む日本の漁業を救う切り札に? (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「一船買い」って何だ 後継者不足に悩む日本の漁業を救う切り札に?

連載「お魚ビッくらポン」

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岡本浩之AERA#AERAオンライン限定
定置網漁師の松岡さん

定置網漁師の松岡さん

松岡さんの定置網でとれた真鯛

松岡さんの定置網でとれた真鯛

松岡さんの定置網でとれたヒラメ

松岡さんの定置網でとれたヒラメ

松岡さんの定置網で取れたスズキ

松岡さんの定置網で取れたスズキ

 今年5月、香川県東部に位置するさぬき市の小田漁港で、定置網漁を行う若き漁師・松岡さんとお会いしました。漁師さんらしくよく日焼けした顔に白い歯が印象的な、まだ少年っぽさを残したさわやかな青年でした。

 松岡さんのお父さんも、底引き網漁を主に行う現役の漁師ですが、息子の松岡さんは定置網漁をやりたいと思い、高校を卒業後、全国の定置網漁師さんのところを訪れ、独学で定置網漁について勉強し、自分一人でもできる定置網漁を研究して回ったということでした。その上で3年ほど前から、地元で定置網漁を行っているとのことです。

 香川県の小田漁港周辺は、海底の形状や周囲の地形、潮の流れなどが定置網漁に適していることから、かつては多くの定置網漁師がいたものの、高齢化等で廃業し、当時は定置網を行っている漁師は一人もいなかったといいます。現在も定置網をやっているのは松岡さんだけとのことです。

「定置網は奥が深いけん、おもしろい」

 全国各地には、長さ数キロにわたる網を船団を組んで引き上げる大規模なものから、松岡さんのように一人で仕掛ける小規模のもの、また、底の魚を狙うものや中層の魚を狙うものなど、いろんな種類の定置網漁が存在します。

 またそれぞれの地域の潮の流れや地形に合わせて、網の形もさまざまなものがあるそうです。そうした中から、自分の漁場、目的に合ったものを選び、網を仕掛け、その結果、狙った通りの漁獲が上がった時の喜びは格別なものなのではないでしょうか?

 6月にテレビ番組の取材でうかがった時には、80センチ級のヒラメから60センチ級の真鯛やスズキ、40センチ級の黒鯛などの高級魚から、アジやサバなどの大衆魚まで大小合わせて200キロを上回る水揚げがあり「こんなにも多種多様な魚がたくさん獲れるんや!」と驚かされました。

【松岡さんの定置網でとれた立派な真鯛がこちら】

 同時に、弾けんばかりの笑顔で、「今日は大漁や♪」とうれしそうに笑う松岡さんの姿が印象的でした。

 くら寿司では、各地の漁師さんとの間で、2014年から「一船買い」という取り組みをしており、松岡さんが3カ所目の賛同頂いた漁師さんなんです。


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