山本太郎(やまもと・たろう)/1990年、高1時に「ダンス甲子園」に出場、芸能界入り。「ふたりっ子」(96年)、「新選組!」(2004年)などの人気ドラマに出演。映画「光の雨」「GO」で01年度日本映画批評家大賞助演男優賞、「MOON CHILD」「ゲロッパ!」「精霊流し」で03年度ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。11年4月に反原発運動を開始、13年7月の参院選で初当選。44歳(撮影/大野洋介)
山本太郎(やまもと・たろう)/1990年、高1時に「ダンス甲子園」に出場、芸能界入り。「ふたりっ子」(96年)、「新選組!」(2004年)などの人気ドラマに出演。映画「光の雨」「GO」で01年度日本映画批評家大賞助演男優賞、「MOON CHILD」「ゲロッパ!」「精霊流し」で03年度ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。11年4月に反原発運動を開始、13年7月の参院選で初当選。44歳(撮影/大野洋介)
れいわ新選組「八つの緊急対策」(AERA 2019年6月24日号より)
れいわ新選組「八つの緊急対策」(AERA 2019年6月24日号より)

 夏の参院選に向けて各党が公約を発表する中、その斬新さで注目を集めているのが山本太郎参院議員の「れいわ新選組」だ。「消費税廃止」をはじめ「デフレ脱却給付金1人月3万円の給付金」「奨学金徳政令」などを掲げている。政策実現への意気込みを聞いた。

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──「公共投資拡大」「1人月3万円の給付金」など、野党よりむしろ自民党と親和性が高そうな「バラマキ」的施策も掲げています。もし安倍首相から「山本さんの政策を一部採り入れるから手を組もう」と誘われたらどうしますか。

 自民党が本気で減税すると言うならば、そちらに乗ります。何がなんでも野党陣営ということではない。我々の政策が実現できるなら、手をつなげるところとはつなぎますよ。ステップ・バイ・ステップ、一歩ずつ前進するための一段階というとらえ方です。

──原発や憲法を巡る立場が相いれなくてもですか。

 それとこれとは別の話です。全ての考え方が完璧に同じなんてことは、家族でも恋人同士でもあり得ないでしょう? 全て同じじゃなきゃダメという姿勢は、宗教かイデオロギーでしかない。私はこれまでも、与党が提出した法案の半分には賛成しています。

──減税をやるから、安倍政権の財務大臣をやってくれと言われたら、閣内に入りますか。

 引き受けますよ。いいじゃないですか、そんな大きな役職をもらえるなら。ただ、言いたいことは言いますし、財務省のスキャンダルをどんどん暴きます。だからすぐ罷免されるでしょうけどね。あ、でも副大臣や政務官じゃお断りです。

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