ジェーン・スー新作は対談集「ネガすぎず、ポジすぎず、正解なき時代を生きる」 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

ジェーン・スー新作は対談集「ネガすぎず、ポジすぎず、正解なき時代を生きる」

このエントリーをはてなブックマークに追加
濱野奈美子AERA#読書
ジェーン・スー(じぇーん・すー)/1973年、東京生まれ。コラムニスト・作詞家。著書に『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』など。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」パーソナリティー(撮影/今村拓馬)

ジェーン・スー(じぇーん・すー)/1973年、東京生まれ。コラムニスト・作詞家。著書に『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』など。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」パーソナリティー(撮影/今村拓馬)

私がオバさんになったよ

ジェーン・スー,光浦 靖子,山内 マリコ,中野 信子,田中 俊之,海野 つなみ,宇多丸,酒井 順子,能町 みね子

978-4344034419

amazonamazon.co.jp

 ジェーン・スーさんによる『私がオバさんになったよ』は、著者がもういちど話したい8人と、テーマを決めずに語り合った内容をまとめた対談集だ。著者のスーさんに、同著に込めた思いを聞いた。

*  *  *
「話したい人と話せたので、すごく幸せでした。時間を独占したい人とテーマを決めずに話せる、これ以上の贅沢はない。それを本にして売って申し訳ないくらい(笑)」

 本誌連載でもおなじみジェーン・スーさん(46)の最新刊は対談集。光浦靖子さん、山内マリコさん、中野信子さん、田中俊之さん、海野つなみさん、宇多丸さん、酒井順子さん、能町みね子さんという8人とテーマを決めずに話し合った。タイトルは『私がオバさんになったよ』だが、内容は硬軟織り交ぜ多岐にわたっている。ただ、本人もまえがきで述べているように、このタイトルを見て<少しだけ心がざわつく人>にはぜひ読んでほしい。

「オバさんの今後はネガティブなほうにだけ開かれているわけではなくて、ポジティブなほうにも開かれていると思うんですよ。だから自分で考えて自分で決めるってことをしなくちゃいけない。これだけやっていれば正解ってことはないし、振り返ってみても正解があった時代もそんなに長くはなかったんだろうし」

「大正のモダンガール的な新しい生き物」(光浦さん)であるオバさんは、史上最も多様な生き方の可能性が存在する未知の領域に踏み込んでいかなければならない。そして、女性が正解のない時代を生きるのなら男性ももちろんそうだ。田中さんとの対談で語られているように「男性の生きづらさと女性の生きづらさはコインの裏表」なのだから。さらにもはや、性別だけでは論じられないということも本書の中では語られている。

「『男の人ってさ』って言う時の『男』は、男の性質のことではなくて、その役割を担う人が思いがちな傾向だったわけです。だから、私が外で稼ぐようになって家事をやらなくなると昔のおじさんみたいなことを言う。それは単純に外で稼いでくる役割の人が思いがちな思考の傾向で、逆も真なりなわけじゃないですか。だから下の世代になると少しずつ役割と性別が離れていくと思うんですね。そうなると組み合わせが多様になるので、この性別だからこういう思考ということはなくなっていくと思うんです」


トップにもどる AERA記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい