10年後もAIに奪われない仕事とは? AIの専門家が将来を予測 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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10年後もAIに奪われない仕事とは? AIの専門家が将来を予測

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※写真はイメージ(iStock)

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 10年後、人工知能(AI)やロボットが進化することで、人間がやる仕事は減ってしまうのか? 小中学生向けのニュース月刊誌「ジュニアエラ」4月号では、子どもたちが将来どう働くか、を特集。AI時代の仕事について、AIの活用法を研究している会社、メタデータ社長の野村直之さんに聞いた。

*  *  *
――日本で働いている人の仕事の約半分が、近い将来、人工知能(AI)やロボットに取って代わられるかもしれないって本当ですか?

 それは誇張しすぎです。生産性を高めるためにAIを取り入れる必要があるのは確かですが、今のAIの力では、そこまで人間の肩代わりはできません。「医師や弁護士もAIに代替される」と言う人もいますが、そんなAIがつくれる目処は立っていませんよ。

――どんな仕事が代替されるのでしょう?

 名刺や領収書を読み取理、文字データ化して、仕分けするなど、同じことを繰り返す単純作業は代替されやすいです。交差点で通行人の数を数える仕事も確実になくなるでしょう。でも、単純に見える仕事も、実はいくつもの作業が組み合わさっていることが多いのです。また、ほとんどの仕事で人間らしい常識的判断や連携プレーが求められるので、全自動化は難しいです。

――10年後になくなる仕事は、どれだけありますか?

 大多数の産業において、それぞれの仕事の3~30%をAIが担うイメージです。仕事の数が減るというよりは、働き方が変わるのです。AIに単純作業を任せることで、人間はより人間らしく働けるようになります。たとえば弁護士の補助をする「パラリーガル」は、過去の判例調査が業務の一つですが、現時点では、ときにはトラック1台分もある書類を手で書き写したりもしています。このような作業はAIの得意分野で、代替が可能です。

――AIの得意分野、苦手分野を教えてください。

 AIは膨大な量のデータ(ビッグデータ)を記憶し、指示通りに分析して、瞬時に答えを出せます。人間には到底できません。でも、AIは論理的な思考力がないので、想定外の事態が起きたとき、対応できません。相手の気持ちを察してコミュニケーションをとることもできません。また、社会には一つの問いに対して無数の答えがあることが多いのですが、AIは正解が一つしかない問いにしか答えられません。


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