エキシビションでは、ピンク色の衣装に身を包み、「春よ、来い」のピアノ曲に乗って演技。優雅な舞いで観客を魅了した(撮影/写真部・加藤夏子)
エキシビションでは、ピンク色の衣装に身を包み、「春よ、来い」のピアノ曲に乗って演技。優雅な舞いで観客を魅了した(撮影/写真部・加藤夏子)
ショートは米国のジョニー・ウィアーが使用していた曲。世界選手権では、冒頭のジャンプで失敗し、「もっと自分を信じればよかった」と悔やんだ(撮影/写真部・加藤夏子)
ショートは米国のジョニー・ウィアーが使用していた曲。世界選手権では、冒頭のジャンプで失敗し、「もっと自分を信じればよかった」と悔やんだ(撮影/写真部・加藤夏子)

 3月24日に閉幕した世界フィギュアスケート選手権で2位に終わった羽生結弦選手。今季の課題や心配されるけがの影響、北京五輪への思いを語った。

【写真】観客を魅了する羽生結弦

*  *  *

──“今までで一番強い自分”でも勝てなかった。何が足りなかったと思いますか。

 本当にジャンプを跳べないと話にならないので、今のスケートは。やっぱりジャンプの種類も含めて、しっかり(状態を)戻さないといけないなって思っています。

──フリーの演技後、氷にタッチしていました。

 今日は氷の感触がショートの日と全然違って、すごく締まっていて。6分間(練習)に入った瞬間に「ありがとう、大好きだ」って思いながらやっていた。本当に「(ジャンプを)跳ばせてくれてありがとう」っていうふうに思っていました。ループはすごく抜けやすいので、最後まで引っかかってくれてありがとうっていう気持ちでいました。

──今、何がしたいですか。

 練習しかないですよね。ただの練習じゃなくて、いろんなことに着手していかないとダメだなっていうのをすごく感じています。地力が足りないと思っているので。彼(優勝したチェン)に対してのリスペクトがあるからこそ、勝ちたいなってすごく思う。

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