座りっぱなしが不調を招く! 「悪い座り方パターン」医師が解説 (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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座りっぱなしが不調を招く! 「悪い座り方パターン」医師が解説

野村昌二AERA
トリガー/高機能チェアで集中力アップ。会社全体の総労働時間を2割近く削減できた。左手前が、15年近く腰痛などに苦しんできた社長の近岡渉さん(写真:今村拓馬)

トリガー/高機能チェアで集中力アップ。会社全体の総労働時間を2割近く削減できた。左手前が、15年近く腰痛などに苦しんできた社長の近岡渉さん(写真:今村拓馬)

悪い座り方は癖になる(AERA 2019年4月8日号より)

悪い座り方は癖になる(AERA 2019年4月8日号より)

世界20カ国・地域における、1日の座っている時間の国際比較(AERA 2019年4月8日号より)

世界20カ国・地域における、1日の座っている時間の国際比較(AERA 2019年4月8日号より)

(1)あご出し座り
(2)へそ折れ座り
(3)へそ折れ・あご出し座り
(4)足組み座り

「自分のことだ」とドキッとする人は多いのでは。すべてのパターンに共通する症状は、肩・首のコリや痛み。本誌が行った「座り方に関するアンケート」でも、座り方が原因で体に不調をきたしていると思っている人は何人もいた。

 会社員の男性(40)は、身長に対して会社の机の高さが合っていないため、「へそ折れ座り」に近い座り方で、1日5時間近く机の前で仕事をしている。

「そのため、背中から腰にかけて慢性的な痛みがあります。とくに痛みを感じるのは、右の肩甲骨の下部。自分の左手でコリをほぐすことがよくあります」

 そこで10日に1度整体に通い、腰には矯正ベルトをつけ、パソコン作業をするときはキーボードを手元近くに移動させ、座布団も敷いている。それでも、整体に行って3日も経てばコリがぶり返し、人間ドックで背骨が変形する「脊柱側彎症(せきちゅうそくわんしょう)」と診断されたという。男性は嘆息する。

「うまくつきあっていくしかないと、半ばあきらめています」

 仕事中、つい足を組んでしまうという会社員の女性(56)は、デスクワークが中心。こんな悩みを打ち明ける。

「首と背中がつらく、マッサージに行くと必ず『かたい』と言われ、ほぐすのにかなり時間がかかります」

 なぜ、悪い座り方で肩こりや腰痛が起こるのか。姿勢と腰痛との関係をめぐる研究は、古くから行われてきた。

 人の背骨を横から見ると緩やかなS字カーブを描き、立った状態より座った時の方が背骨にかかる負担は増える。腰痛の研究で世界的に有名なスウェーデンのA・ナッケムソン氏の研究によれば、背骨でクッションの役目をする椎間板にかかる圧力は、自然に立っている時を100とすると、椅子に座っている時は140、座って前屈みになると185にもなるという。

 腰痛などになるメカニズムについて、中村医師はアライメント、つまり「骨格の並び」が悪くなった結果だと説明する。


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