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インスタ責任者「つながることの問題」を語る 来日の理由とは?

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山本大輔AERA
2012年に妻と一緒に日本を訪問したことがあるというモッセーリ氏。2回目となった今回、満開の桜を見られずに残念がっていた(撮影/写真部・片山菜緒子)

2012年に妻と一緒に日本を訪問したことがあるというモッセーリ氏。2回目となった今回、満開の桜を見られずに残念がっていた(撮影/写真部・片山菜緒子)

 日本だけで月間2900万人が日常的に利用するインスタグラム。最高責任者のモッセーリ氏が本誌の単独取材に応じ、日本への熱い思いを語った。

*  *  *
「日本の人たちによりよいサービスを提供するにはどうしたらいいか勉強するための来日です。開催まで500日となった東京五輪・パラリンピックの成功にも様々な形で貢献したい」

 2018年5月に親会社のフェイスブック(FB)から傘下のインスタグラムに移り、同10月1日付で最高責任者に就任したアダム・モッセーリ氏(36)は、世界をつないで人々を幸せにするという両社のモットーをそのまま体現するかのように、インタビューを笑顔で楽しむ会話好きな若き司令塔だった。

 FBやインスタグラムでは前日、世界規模のアクセス障害が発生し、両社では、その対応に追われている最中だった。

「障害を受けたのは一部のユーザーだが、それでも少なくない数の人たちが世界各国で影響を受けてしまった」

 サイバー攻撃の可能性は「ない」としたうえで、原因は「バグだった」と説明した。

 モッセーリ氏はこれまで様々な問題と向きあってきた危機管理のスペシャリストだ。特に16年の米大統領選で起きたロシアによる選挙妨害は、危機意識に劇的な変化を及ぼしたという。

「我々はそれまで、人々のつながりがもたらす利点に、より焦点を置いていた。もちろん、外国からのサイト攻撃の脅威は認識していたし、対策にも積極的だった。それでも、大統領選に影響を及ぼすためにフェイスブックを悪用するというのは、新しい形の脅威だった」

 悪用からコミュニティーを守る。他国の政治介入から米国やその他の国を守る──。

 FBのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が18年に宣言したように、「つながること」の問題点の存在も重視する意識改革をもたらした。

 モッセーリ氏が大統領選当時の雰囲気を振り返る。

「大きな批判を受け、非常に厳しい環境だった。ただ、指摘は正しいと感じたし、厳しいからこそ我々は多くを学んだ。批判は同時に我々へのフィードバックになる。我々が前に進むために必要だった」


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