AERA 2019年1月21日号より(撮影/東川哲也)
AERA 2019年1月21日号より(撮影/東川哲也)

 若者たちから圧倒的支持を得る人気YouTuberたち。自作の動画ひとつでスターになれる、夢のある仕事ではあるが、やはりそこには苦労がつきもののようだ。人気YouTuberに話を聞いた。

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 小学生男子に人気の「プリッとChannel」は、チャンネル登録者数が56万を超えて人気上昇中の注目株だ。「大人が家の中でガチンコかくれんぼ」「冬の激熱料理の早食い」、ハイヒールで走る「ハイヒール選手権」など、ゲーム性のある遊びや食べもの系の動画が多い。24時間耐久ものも好評で、プールに入ったまま過ごす「24時間プール生活」は再生回数が620万回を突破した。

「街で子どもに声をかけられることが増えましたね」

 とSasukeさん。彼とあごキングさんの専業の2人を中心に、芸人3人を含む計8人のメンバーがいる。もともと有名になりたかったSasukeさんが、個人で発信できて世界にも通じるYouTubeに注目し、3年前に一人で投稿を始めた。彼に声をかけられた友人のあごキングさんは振り返る。

「半年で登録数が1万いかなかったら、きっぱりやめて就職するつもりでしたが、半年たたないうちにクリアしました。最初は仲のいいメンバーで遊んでいるだけの動画でしたが、1万を超えたあたりから、しっかりやろうということになりました」

 メンバーを増やして企画の幅を広げ、カレーやティラミスの大食いなど、食べもの系に力を入れた。とくに肉を食べる回は数字が伸びた。 

 食べもの系の動画は主に女性に見られていたが、小学生の男の子をターゲットに加えた。子どもが見ると、親も見てくれるからだ。男の子が好きそうなチャレンジ企画を増やそうと、18年2月に撮影したのが「チョコの家」だ。発泡スチロールで家の骨組みをつくり、そこにチョコレートを貼っていく。完成した家に2泊3日滞在して、貼り付けたチョコを使った料理を作るというルールだった。  

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