左MF乾貴士『こっそり狙う』Wカップレギュラーの座 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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左MF乾貴士『こっそり狙う』Wカップレギュラーの座

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栗原正夫AERA

 ロシアW杯で2大会ぶりの日本ベスト16進出へ貢献した、サッカー選手の乾貴士さんがAERAに登場。今夏に田舎街エイバルからスペインを代表する大都市の一つセビリアのベティスに戦いの場を移したが、期待されたほどの活躍を見せていない。

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 30歳で初出場したロシアW杯。左MFとして全4試合に出場すると、2ゴールを挙げるなど日本代表の2大会ぶりのベスト16進出に貢献した。

 1次リーグ第2戦のセネガル戦で1−1に追いつく貴重な同点弾を挙げると、決勝トーナメント1回戦のベルギー戦では、ペナルティーエリア手前から一時は2−0とリードを広げる圧巻の無回転のミドルシュートを突き刺した。本人もまぐれと振り返る。

「たまたまです。オレが2点取るなんて、サッカーを知っているほとんどの人が思ってなかったんじゃないですか。自分自身、めちゃくちゃ驚きましたから」
 笑みを浮かべ、そう話す姿はまるでサッカー少年そのものだ。

 W杯直後は、ニュースからバラエティーまでテレビ番組に引っ張りだこになるなど、一躍時の人となった。だが、あれから約半年が過ぎ、現在はスペインで国内リーグ、ヨーロッパリーグを戦う真っただ中にいる。

 今夏にそれまで3シーズン所属した人口3万弱の田舎街エイバルから人口約69万のスペインを代表する大都市の一つセビリアのベティスに戦いの場を移した。新天地では、まだリーグ無得点と期待されたほどの活躍を見せることはできていないが、浮き沈みは言わばスポーツ選手の? 職業病? でもある。

 それでも、サッカーが楽しいことに変わりない。

「スペインでプレーすることは夢だったし、いまはそこでプレーできていることが幸せ」

 今季は14節までに8試合に出場し、スペイン1部の通算出場試合数を日本人史上最多の97まで積み上げている。前人未到の通算100試合出場も目前だ。

「スペインリーグの魅力は、テクニックのある選手が多いところ。正直、今季はまだ目に見える結果を出せていませんが、日々与えられたチャンスをものにできるようにしっかり準備をするだけです」

4年後のW杯について聞くと、

「4年後のW杯のときは34歳ですし、いまはまったく考えていません」

 日本代表では、乾が主戦場とする左サイドには若く有望な選手も多いだけに、「こっそり狙っています」と茶目っ気たっぷりに笑った。

(ライター・栗原正夫)

※AERA 2018年12月17日号


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