サッカー日本代表は、森保一監督の初陣となったコスタリカ戦に3-0と勝利し、ロシアW杯後の初戦を白星で飾った。
今回のメンバーに関し、森保監督はこう話していた。
「ロシアW杯に出ていた選手で、海外でプレーしている選手の招集は見送りました」
その言葉通り、ベンチ入りした22人のうちロシアW杯に出場した選手はわずか4人。初選出となった7人のなかには東京五輪世代(1997年1月1日以降に生まれた選手)が3人も含まれるというフレッシュな顔ぶれとなった。
なかでも、注目を集めたのは攻撃的な3選手。2016年リオ五輪に出場した中島翔哉(24、ポルティモネンセ/ポルトガル)と南野拓実(23、ザルツブルク/オーストリア)、さらにことし6月に20歳になったばかりの堂安律(フローニンゲン/オランダ)である。3人は揃って先発し、随所にキレのあるプレーを披露。3-0というスコア以上に見ている者を楽しませ、22年のカタールW杯に向けて期待を抱かせる要素になったと言える。
中島は16分に右CKを佐々木翔(28、広島)の頭に合わせ先制点を演出すると、左サイドで何度も得意のドリブルを披露し、66分には南野の代表初ゴールの起点になった。南野もゴールだけでなくトップ下として積極的にボールに絡み、攻撃のアクセントとなると、右サイドの堂安も初代表とは思えない落ち着いたプレーで、随所に縦への突破、中央へ切り込んでの仕掛けなど、らしさを見せた。
背番号10を背負った中島が物静かに「楽しかった」と振り返れば、代表3戦目で初ゴールを挙げた南野は凛として「まだまだできることはある」と勝利にも満足感はないとした。対して、59分にGKと1対1の場面を迎え、左足でシュートを放ったもののラインぎりぎりでDFのクリアに遭った堂安は「観客が黙ってシーンってなった中でゴールに入っていくイメージだったんですけれど……。(ゴールに入る前に)パフォーマンスを考えてしまいました(笑)」と話すなど、キャラクターの違いもまた興味深い。