メルカリの活用法は十人十色(※写真はイメージ)
メルカリの活用法は十人十色(※写真はイメージ)

 フリマアプリの中でも人気のメルカリ。利用している人も多いが、使い方は十人十色。そんな「私だけのメルカリ活用法」を聞きました。

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●私の活用法(1)
 中古コスメで販売トークの嵐を避ける

 兵庫県に住む会社員、倉澤茉奈さん(31)は、「今や買い物のほとんどがメルカリ」というほどのヘビーユーザー。初めは「売る側」だったという。

「断捨離で出た不用品を出品したんです。値段の相場を知るために他の人の出品を調べるうちに、ここにはないものなんてないんじゃない? と思って」

 それからというもの、何かを買う前には必ずメルカリをチェックするようになった。靴や服、趣味の道具が多いが、最もよく買うのが使いかけの化粧品だ。ファンデーション、アイシャドー、マスカラなどさまざまな化粧品を、中古で購入する。

「デパートのコスメは高いし、店頭の『圧迫営業』が苦手で」

 化粧品売り場の販売員は説明が長く、一度立ち寄ってしまうと時間が取られるのがイヤだという。そこで、ネット情報などで気になった商品は、まずメルカリで中古を探して試す。使いかけなら、定価1万円近いものが数千円。気に入らなくても苦にならない金額だし、似合っていればめっけもの。本当に気に入ったら、店頭で新品を購入することもある。

 それにしても、知らない人の使いかけの化粧品って、気持ち悪くないの?

「私はまったく気になりません。ただ、アイシャドーのチップとかファンデーションのスポンジやパフのように肌に触れるものは、新しいものを使うようにはしてます。たまに『コスメは中古ですが新品のパフをつけておきますね』なんていう出品があると、うれしいですね」

 倉澤さんが「メルカリコスメ」にはまったきっかけは、つけまつげだった。お気に入りの商品が廃番になってしまったとき、メルカリで大量にまとめ売りしている人を見つけたのだ。

「新品未使用で、定価1200円ほどの商品が6箱まとめて2千円ぐらいで出品されていたんです。箱に傷があるって書いてあったけど、中身には何の支障もないレベル。結局、同じ人から2度買いました。ストックができて、つけまつげに関してはケチケチしなくなりましたね」

 最近のおすすめは、「コフレ崩れ」だという。

「コフレは季節限定のセット商品です。ブランドが推したい商品がトラベルサイズで入っていたり、限定色の口紅やアイシャドーがセットになっていたり。それがおしゃれなオリジナルポーチに入ってることが多い。そのポーチだけとか、限定の口紅だけが欲しいっていう人は、いらないものを売りに出す。コフレを崩した出品は新品が多いし、サイズが小さめな分、価格も安くておすすめです」

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