毛虫にはどうして毛が生えているの?(※写真はイメージ)
この記事の写真をすべて見る

『子どもと一緒に覚えたい 毒生物の名前』(ふじのくに地球環境史ミュージアム/監修、加古川利彦/絵)は、自然の中に潜む毒のある生き物や植物について詳しくまとめた一冊だ。オリオン書房・ルミネ立川店の田邊水玲さんは、同著の魅力を次のように寄せる。

*  *  *

 外来生物が増えたせいか、その危険性がメディアで取り上げられることも多くなりました。野外のレジャーを楽しみたくても少し躊躇してしまったりしていませんか。

 本著は、海、山、そして身近な場所に潜んでいるかもしれない毒のある生き物や植物を集め、遭遇度や危険度のレベルをアイコンで表示しています。「毛虫にはどうして毛が生えているのか」といった小ネタが満載で、万が一刺された時の対処法も載っています。正しい知識を身につければムダに怖がらずにすみます。

 個人的なおすすめポイントは「絵」です。美しいイラストがメインなので、鳥肌が立つほど毒々しい生き物も、写真ばかりの図鑑よりも断然安心して見られました。この本の意図はそこなのでは!?と勝手に思ってしまったほど。シリーズの『野鳥の名前』と『道草の名前』も素敵なのでぜひ。

AERA 2018年8月27日号

[AERA最新号はこちら]