白濱:ジャパニーズカルチャー好きのコミュニティーがあるって言ってましたね。日本人アーティストなら誰でもいいから、フランスに来たら応援しに行くぐらいらしいんですよ。イベントでTシャツを当てて、泣いて喜んでいた男の子もいました。ライブでもめちゃくちゃ汗だくになって、とにかく熱気がすごいんですよ。

――K-POPのボーイズグループが全米チャートをにぎわせる昨今、ジェネレーションズは世界進出をどう考えているのか。

中務:先日「Hulu」が配信していたビルボードの音楽番組を見たんですけど、韓国のBTS(防弾少年団)の人気はすごいですね。司会者が「ちょっとイヤホンさせてくれ」って言うくらいにファンの熱狂がすさまじかった。BTSは韓国だけじゃなくて世界中を巻き込んでいる。そこはすごいなって思いました。

佐野:僕たちも日本のエンターテインメントという大きな枠で考えると(海外で成功する)可能性はありますよね。統計的に見ると、日本の業界のシステムがアジアも含めて海外へ介入していってない。HIROさんは僕らの年齢だったら、「チャンスがあるんじゃないか」と後押ししてくれています。会社もより日本のエンターテインメントを海外に持っていきたいという体制になってきた。HIROさんに可能性があるんじゃないかと言っていただいていて手前みそですが、海外に受け入れてもらえるかもしれない、という思いを込めて自分たちもワールドツアーに取り組んでいます。

片寄:ただ、中国ツアーもそうなんですが、世界的なアーティストになるためには世界ツアーをやり続けないと多分、難しい。一回きりではそれで終わってしまうので。やってみないとわからないこともあるので、続けることが大事なのかな。僕たちはありがたいことに、いろんな国を経験させてもらっています。日本で活躍するだけが当たり前ではない。海外に行くことも普通だよ、という感覚で活動していくことが重要なのかなと感じています。

全員:僕たちも世界制覇を目指しますよ(笑)。

(構成/フリーランス記者・坂口さゆり)

AERA 2018年7月16日号より抜粋

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