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清掃車に乗って見えた「ごみ収集事業」民営化の問題点

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AERA#読書
ごみ収集現場から地方自治を考える(※写真はイメージ)

ごみ収集現場から地方自治を考える(※写真はイメージ)

『ごみ収集という仕事 清掃車に乗って考えた地方自治』(藤井誠一郎著)は、著者がごみ収集という仕事の実体験から清掃という仕事の奥深さ、そして地方自治のあり方を論じた一冊だ。東京堂書店の竹田学さんは、同著の魅力を次のように寄せる。

*  *  *
「現場主義」を実践する研究者が東京都新宿区の清掃現場に参与観察して著した本書は、ごみ収集という仕事の奥深さをつぶさに伝える。

 ごみ収集の現場は汚臭に満ち、常に危険と隣り合わせだ。地域住民に対して細心の配慮が求められ、非常に神経も使う。その過酷な現場は清掃員の熱意に支えられ、ごみを収集する方法や分別、仲間との連携など無数の技術が蓄積・実践され、その結果、地域の衛生と美観が保たれている。

 だが、自治体財政の悪化から推進される事業の民営化はそんな清掃現場にも影響を与えている。机上の計算では算出されなかった委託化へのコスト、ノウハウが引き継がれないためのサービス低下を著者は指摘し、自治体の清掃事業はどうあるべきか具体的に提言している。ごみ収集現場から地方自治を考える、読み応えある一冊である。

AERA 6月25日号


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