美術で「芸大から医学部へ」 学生を激変させた「対話型鑑賞」とは?

2017/12/02 16:00

対話型鑑賞では、作品についての「知識」は重視されない。自分の目に見えるものを語り、他者の意見を参考に観察を深めていく(写真:京都造形芸術大学提供)
対話型鑑賞では、作品についての「知識」は重視されない。自分の目に見えるものを語り、他者の意見を参考に観察を深めていく(写真:京都造形芸術大学提供)

 時代の転換期を迎え、企業が立ちすくんでいる。知識や経験はすぐに古び、 上司の武勇伝も学歴も全く役に立たない。正解なき時代。突破口はあるのか。

 ビジネススキル向上のために美術鑑賞、と聞いて首を傾げる人は多いかもしれない。しかし、すでにアメリカでは、情報収集能力、思考力、判断力、伝達力、質問力を向上させて仕事に役立てるために美術館を訪れるビジネスパーソンが増えている。

「美術作品の鑑賞は趣味や娯楽というイメージが日本では強くて、ビジネススキルにつながると言っても信じてもらえません。体験すれば、ほとんどの人に納得してもらえますけどね」

 と言って、京都造形芸術大学の准教授でアートプロデュース学科長の伊達隆洋は苦笑いを浮かべた。彼が所属している同大学のアート・コミュニケーション研究センターでは、美術作品の鑑賞を介してビジネスにも役立つ能力を向上させる「対話型鑑賞」の研修を企業向けにも行っている。

1 2 3

あわせて読みたい

  • 大手企業研修に「美術鑑賞」 製造業の現場でも導入される理由

    大手企業研修に「美術鑑賞」 製造業の現場でも導入される理由

    AERA

    12/3

    「芸術で食べていける仕組みをつくる!」現代美術家・椿昇が力を注ぐ若手アーティストを育てる取り組みとは?

    「芸術で食べていける仕組みをつくる!」現代美術家・椿昇が力を注ぐ若手アーティストを育てる取り組みとは?

    AERA

    11/19

  • ビジネスエリートになぜ「アート鑑賞」が必要か

    ビジネスエリートになぜ「アート鑑賞」が必要か

    AERA

    12/15

    アーティストになれる人、なれない人の違いとは

    アーティストになれる人、なれない人の違いとは

    BOOKSTAND

    11/2

  • 日本の美を自然体で表現する「千住博展」に注目!

    日本の美を自然体で表現する「千住博展」に注目!

    tenki.jp

    3/13

別の視点で考える

特集をすべて見る

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

カテゴリから探す