イベントに来てもLINEに没頭… モーリー・ロバートソンが指摘するSNSで我々が失った「チャンス」 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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イベントに来てもLINEに没頭… モーリー・ロバートソンが指摘するSNSで我々が失った「チャンス」

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浅野裕見子AERA
Morley Robertson/1963年生まれ。81年に東京大学現役合格。88年ハーバード大卒。国際ジャーナリスト、ミュージシャンとして活躍中(撮影/伊ヶ崎忍)

Morley Robertson/1963年生まれ。81年に東京大学現役合格。88年ハーバード大卒。国際ジャーナリスト、ミュージシャンとして活躍中(撮影/伊ヶ崎忍)

 SNS、ネット全盛の現代社会。リアルで会わなくてもつながれる「会わない時代」が到来している。実際に足を運んで参加するクラブDJイベントでも、他の人とは交わらない不思議な参加者が増えていると話すのはモーリー・ロバートソンさん。そこにはソーシャルメディアによって失われている何かがあるのではないかと考察する。

*  *  *
 月に1回、クラブDJイベントを主催してるんです。告知はツイッターで。フォロワーが7万人弱いるので、そこそこの人数が知ることになる。でもね、「雨が降った」ぐらいのことで来場者が激減するんです。理由を尋ねると「なんとなく面倒になった」。それでいてイベントをストリーミング配信してほしいっていうリクエストは来る。音楽や振動、熱気を直接感じることもなく、他人が盛り上がる様子を、ただ画面で鑑賞したいと。最初は冗談かと思いましたが、どうやら本気みたいなんです。

 イベント来場者にも、不思議な動きをする人が出てきました。男性に多いんですが、じっと座って僕がDJしてるさまを見ている。うずくまるようにして、ただただお酒を飲む。タブレット画面に没頭する。一体何をしてるんだ?と思ってのぞいてみたら、LINEで2、3人を相手に実況をしてるんです。それもちょっと揶揄していて。「こんな曲じゃ人は動かねーよ」とか「モーリー、下向くと禿げ上がってるw」とか。曲名をアプリで調べて「〇〇から××か。こないだのラジオと同じだな。ワラ」。まるで「2ちゃんねる」です。そして決して、他の人とは交わらない。それでも毎回参加してるから、何かしら楽しいのでしょう(笑)。


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