親のもしもに備える「療養」「見守り」「緊急時」 (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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親のもしもに備える「療養」「見守り」「緊急時」

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村田くみAERA
治療方針が受け入れられないときは、他の専門家のアドバイスを。悔いを残さないためにも諦めてはいけない(撮影/写真部・松永卓也)

治療方針が受け入れられないときは、他の専門家のアドバイスを。悔いを残さないためにも諦めてはいけない(撮影/写真部・松永卓也)

 親の看取りは誰しもが経験するもの。しかし、ゆっくりと最期のお別れをすることができなかったと、後悔する人は多い。まだまだ元気だからと、話し合わずにいると、その日は急にやってくる。お墓のこと、相続のこと、延命措置のこと、そろそろ話し合ってみませんか? AERA 2017年7月10日号では「後悔しない親との別れ」を大特集。

 看取りで後悔しないためには、十分な準備が必要だ。自治体などで利用できる役に立つサービスはたくさんある。知っておいて損はない。

*  *  *
「もうこれ以上できる治療はない」と主治医から退院を促されたとき、冷静になって、まず「どこで療養するのか」を本人と相談したい。

 かかりつけ医や医療連携室の医療ソーシャルワーカーが無料で相談に乗ってくれるが、どうしても療養方針に納得がいかない、あるいは決められないときは、有料だが一般社団法人日本医療コーディネーター協会(東京都港区)をたずねてみよう。

「協会が認定した医療コーディネーターが、協力医と連携を取りながら相談に乗ってくれます」(「ライフ・ターミナル・ネットワーク」代表の金子稚子さん)

 自宅で療養したいときは医療連携室で在宅医を紹介してもらう。24時間365日対応してケアをする訪問看護ステーションが地域にあれば、訪問看護を受けることも選択肢のひとつに入れよう。

 A子さん(会社員・51)は、「心残りなく父を看取れたのはケアマネジャーさんと訪問看護ステーションの皆さんのおかげだと本当に感謝しています」と振り返る。母が急死してから、父は階段を転げ落ちるように何もできなくなったという。

●介護サービスを利用

 当初、入院していた大学病院の医療連携室から紹介してもらった病院で、「どのように療養するのか選択」した結果、介護認定を受けて介護サービスを利用することを勧められたという。

「フルタイムで仕事をしているので、会社に近い実家に戻り父と同居、本格的にヘルパーさんにお世話になる生活が始まりました」(A子さん)

 医師は週1、看護師には1日2回来てもらった。A子さんが家にいるときは点滴やオムツの交換、たんの吸引も行ったが、24時間対応で電話をかければ駆けつけてくれる安心感があった。地域にどんな病院があるのかといった情報は自治体の情報誌やハートページで探しておく。これらは役所のほかに居住区の地域包括支援センターに置いてある。


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