電気自動車オーダーメイド時代幕開け「AERAカー」発注してみた

作田裕史AERA

写真は既存のマイクロEVにAERAのステッカー... (07:00)AERA

写真は既存のマイクロEVにAERAのステッカー... (07:00)AERA
 若者の車離れで“自動車王国ニッポン”の座が揺らいでいる。一方で欧米は電気と自動運転にまい進。いまやIT企業や新興勢力の参入も相次ぎ、もうバトルロイヤル状態だ。だが待ってほしい。日本には「技術」だってガラパゴスで元気な市場だってある。AERA 3月6日号「進め!電気自動車」では、そんな熱い人々にフォーカス。なんと、クルマ開発のスペシャリストに協力をお願いして、雑誌「AERA」をコンセプトにした電気自動車まで製作してしまった。いったい、どのようにして、コンセプトカーは出来上がっていくのか、その工程を紹介する。

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「AERAの電気自動車(EV)を作る? 面白いですね。やってみましょう」

 東京都港区のビルの一室。SCOOCAR(スクーカー)社の代表取締役・小崎秀人さん(64)は涼しい顔でそう答えた。

 企画が持ち上がったのは、1月中旬。日進月歩のEV開発の現場を体感するため、AERAの雑誌コンセプトを具現化したEVを作ってみる──そんなムチャぶり(?)を快く受け入れてくれた小崎さんは、元レーシングチームオーナーにして、「1人乗り電気自動車」開発のスペシャリスト。これまでタカラ(現タカラトミー)の「乗れるチョロQ」など20種類以上のコンセプトカーを企画、製作してきた。

 打ち合わせ初日。設計、デザインを担当する遠藤亮一さん(52)も同席して、まず車のコンセプトを決める。遠藤さんは元富士重工業(スバル)のカーデザイナーだ。

●コンセプトをカタチに

 通常は「シニアカー」「モータースポーツ」など、12の類型から選択してイメージを固めるが、今回はAERAのコンセプト、読者イメージに近いキーワードを伝えていく。都会的、リベラル、女性目線、キャリア志向……。それを聞きながら、遠藤さんはイメージをラフ(下描き)に落とし込んでいく。

「う~ん、女性目線でかわいい路線だと、市販の軽自動車と差別化できません。記者やカメラマンの取材にも使えて、なおかつ、走っているだけでAERAの宣伝にも使える。用途を特定したEVを目指しましょう」

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