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新しい地図で見るブレグジット EU離脱に見る分断

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山本大輔AERA

英国EU離脱に見る分断/EU離脱を決めた英国の国民投票の結果に、人口立体地図を重ねた。残留派、離脱派がより拮抗している様子がわかる(地図提供:Benjamin Henning http://www.viewsoftheworld.net/)

英国EU離脱に見る分断/EU離脱を決めた英国の国民投票の結果に、人口立体地図を重ねた。残留派、離脱派がより拮抗している様子がわかる(地図提供:Benjamin Henning http://www.viewsoftheworld.net/

 トランプ米大統領の登場で先が読めなくなってきた国際情勢。だからこそ、見えにくい事実をあぶり出す新しい地図に注目したい。AERA 2月20日号では「地図であぶり出す未来」を大特集。

「真実の発信」にこだわるドイツ人地理学者がいる。ベンジャミン・ヘニッグ博士(38)。アイスランド大学で准教授として地理学を教える研究者だ。ヘニッグ氏はインターネット上で、作成したカルトグラム(統計地図)を公開している。地図から見えたEU離脱の真実とは……?

*  *  *
 昨年6月に英国であったEU離脱(ブレグジット)をめぐる国民投票を受け、ヘニッグ氏はカルトグラムで投票結果を分析した。

 人口比率に応じて英国各地域の面積を変化させ、その上に離脱支持は青、残留支持は黄で色分けした投票結果を重ねて示した。面積に変化をつけない通常の地図を使った各地域の投票結果も同時に掲載している。

「選挙結果をカルトグラムで見せるという取り組みは、政治的テーマを説明する手段としては異例だった」と振り返るが、英BBC放送や英大手新聞社に取り上げられ、注目を集めた。ヘニッグ氏が分析する。

「通常の地図では、北部と南部で選挙結果が二分された印象を持つが、人口立体地図を重ねると、南部でもロンドンを中心とした人口密集地で残留支持が圧倒的に多く、票が割れたことが一目瞭然だ。逆に工業都市が点在する英国中部では、青の面積が大きくふくらみ、離脱支持がとても多かったことが分かる」

 人口カルトグラムを使うことで、通常の地図では見えにくい有権者の投票傾向が、より鮮明に浮き彫りになった形だ。


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